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再就職手当はいつから申請できる? タイミングひとつで50万円損する

 
アイキャッチ_雇用保険
この記事を書いている人 - WRITER -
広瀬 潤一
楽をするための苦労はいとわない在宅エンジニア。もと社内SE。ITで仕事を効率化してきたものの、会社のルールはどうにもできず、裁量MAXなフリーランス(自営業)に転身。ひとり戦力なりに、テクノロジーを仕事仲間にして広報・経理・事務を手伝ってもらう方法を発信しています。
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10年間勤めた会社を辞めてから、2ヶ月ほどハローワークに通いながら「無職」の状態だったのですが、より退路を断つために「個人事業主」にジョブチェンジしました。

本当は雇用保険の基本手当(失業手当)をもらいながら様子みつつ活動のつもりでしたが、スパッと切り替えて「起業しました」とハローワークにお別れをしに行きました。

そうしたら意外なことに「再就職手当が受け取れます」とのこと。

「あれ?自己都合退職だから3ヶ月の給付制限があるのでは?」と思ったら、基本手当と再就職手当はルールが全然別だったんですね。(勘違いしてました)

 

そこで今回は、会社を辞めていつから起業すると「再就職手当」がもらえるのかを実体験をもとに解説します

僕の場合はおかげで50万円ほど受け取れることになったので、起業のタイミングを見誤らないよう3分ほどお付き合いください。

 

 本記事の内容 
  • 再就職手当っていつから申請できるの? ハローワークで聞いた話
  • 基本手当(失業手当)とは別物!再就職手当を受け取れる条件

 


再就職手当っていつから申請できるの? ハローワークで聞いた話

準備ゼロで「起業する!」といって会社を辞めた人間が言っても説得力ありませんが、こう見えても安定志向で慎重派なので、起業がダメそうなら再就職という保険をかけつつ活動するつもりでした。

自己都合で退職したので、基本手当をもらうには3ヶ月の給付制限期間があるものの、それ以降は毎日手当をもらいつつ起業準備ができると思っていました。

なーんて考えてるから起業準備が進まないんだ!とようやく決心して、3ヶ月の給付制限期間が終わる前に「起業したのでもう通わなくなります」とハローワークに手続きしてきました。

 

再就職や起業をすると「再就職手当」がもらえることは知っていたのですが、まだ3ヶ月経ってないしとハナからあきらめていました。

ところが「基本手当と違って、待機期間から1ヶ月が経っていれば再就職手当を申請できます」とのこと。

つまり自己都合退職の場合

  • 基本手当 : 待機期間(7日間)+ 給付制限期間(3ヶ月)が経ったら条件クリア
  • 再就職手当 : 待機期間(7日間)+ 1ヶ月 が経ったら条件クリア

だったんです。

 

そのまま窓口で再就職手当の申請もすることになり、採用証明も「自分で自分を採用」というよく分からない内容でしたが「これで再就職手当の申請OKです」と無事に手続きできました。

なんだか棚ぼたで受け取れることになったのですが、改めて再就職手当のルールを見ていきましょう。

 

基本手当(失業手当)とは別物!再就職手当を受け取れる条件

アイキャッチ_条件

再就職手当を申請できる8つの条件

1.就職日の前日までの失業の認定を受けた後の基本手当の支給残日数が、所定給付日数の3分の1以上あること。
2.1年を超えて勤務することが確実であると認められること
3.待期満了後の就職であること
4.離職理由による給付制限を受けた場合は、待期満了後1か月間については、ハローワークまたは許可・届け出のある職業紹介事業者の紹介により就職したものであること
5.離職前の事業主に再び雇用されたものでないこと(資本・資金・人事・取引等の状況からみて、離職前の事業主と密接な関係にある事業主も含みます。)
6.就職日前3年以内の就職について、再就職手当または常用就職支度手当の支給を受けていないこと
7.受給資格決定(求職申し込み)前から採用が内定していた事業主に雇用されたものでないこと
8.原則、雇用保険の被保険者資格を取得する要件を満たす条件での雇用であること

引用:Q36 再就職手当の受給要件を教えてください。|厚生労働省

 

再就職手当は、会社への就職だけでなく「起業」の場合でも受け取れます。

そして起業する日をいつにするかは自分で決められるので、もし会社を辞めて起業しようと思っているなら「はじめてハローワークに行った日からの待機期間(7日間)+ 1ヶ月 が経ってから」がおすすめです。(条件4より)

せっかく起業日をコントロールできるので、条件を満たすよう日付を決めたいですね。

ただし、前職の人脈を頼っての起業(条件5)や、直近3年の間に再就職手当を受け取っている場合(条件6)は条件を満たさないのであきらめましょう。

再就職手当の申請に必要な3つの書類

再就職手当をハローワークで申請するには、次の3つの書類が必要です。

  1. 雇用保険受給資格者証
  2. 失業認定申告書
  3. 再就職手当支給申請書

1と2は失業認定日など普段ハローワークに持っていく常連書類なので、実際には3の申請書だけがんばって書いて提出します。(ハローワークで手に入ります)

「本人が書く欄」と「会社(就職先)が書く欄」があるのですが、起業の場合はどちらの欄も自分で記入するので、その場で書き上がります。

ただし起業したことを証明する必要があるので、ハローワークに行く前に税務署に寄って「開業届」を提出しましょう

その控えが起業の証明となります。

>>関連記事:【実体験】起業から1ヶ月ルールの「開業届」を開業前に提出してきた話

 

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まとめ

  • 3ヶ月の給付制限期間中に起業しても「再就職手当」は申請できる
  • 起業の場合は自分で日を決められるので、待機期間+1ヶ月 以降の起業がおすすめ
  • 起業を証明するために「開業届」を出しておこう

ちなみに再就職手当ってどれくらい受け取れるのかというと、基本手当(失業手当)でもらえる予定だった残りの金額の70%が最大になります。

「それなら3ヶ月以上待って基本手当もらった方がお得では?」という考え方もあるかもですが、4週間ごとにハローワークに通って求職活動したり、個人事業主の節税ワザが使えないといったデメリットがあります。

そしてなにより、起業すると決めたのなら早く活動に専念して稼いだ方が何倍も受け取れます。(の予定)

とはいえ、今まで長年払ってきた雇用保険料はちゃんと回収しつつ、破産しない起業家活動をスタートしましょう

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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この記事を書いている人 - WRITER -
広瀬 潤一
楽をするための苦労はいとわない在宅エンジニア。もと社内SE。ITで仕事を効率化してきたものの、会社のルールはどうにもできず、裁量MAXなフリーランス(自営業)に転身。ひとり戦力なりに、テクノロジーを仕事仲間にして広報・経理・事務を手伝ってもらう方法を発信しています。
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Comment

  1. アバター トン より:

    初めまして!私も今回退職し始めてハローワークに行って手続きしてきました。派遣やら次の仕事を探してて、手当を受けた方が得なのかどうか…事業立ち上げもこの機会に!等々色んな事を考えて迷いに迷っていたところにこのサイトをたまたま見つけました。分かりやすく、本当に勉強させていただきました。私も同じ様に手当もらい、立ち上げようと決めました。何かの縁ですね。ありがとうございます!

  2. 広瀬 潤一 広瀬 潤一 より:

    はじめまして^^ コメントありがとうございます。
    僕も手続きがよく分からなかったので、退職してから色々しらべつつ進めてきましたが、その体験記がお役に立てたのなら嬉しいです。
    お互いがんばっていきましょう!

  3. アバター まゆみ より:

    はじめましてして。体験記読ませていただきました。

    教えていただきたいのですが…。
    私の場合は定年退職でしたので給付制限はありません。7日間待機の後、説明会にも出席し、初回認定日が11/6です。

    個人事業主として自宅にてメイクサロン開業予定です。11/6当日に開業届けを出してその足でハローワークに報告に行こうかと考えています。再就職手当の受給対象になりますでしょうか?

    また、受注契約書があるわけではなく、1年以上働くことをどう証明すればいいのでしょう。

    お手数ですが、宜しくお願いします。

  4. 広瀬 潤一 広瀬 潤一 より:

    まゆみさま
    コメントありがとうございます。
    定年退職後の開業とのことで、おめでとうございます^^

    再就職手当については、会社都合退職であれば7日間待機後の開業で受給要件を満たすと読み取れます。
    (僕は社労士でも何でもないのでイチ見解ですが…)
    ただ、定年退職=会社都合とならないケースもあるようで、ご注意ください。

    1年以上の勤務については、僕の場合は「起業なので当然1年以上されますよね?」と訊かれて「はい」と答えた程度で、本人の意思で証明という感じでした。

    あとこちらの記事もご参考になるかと思います。(僕も勉強になりました)
    https://rougo-ansin.jp/teinen-shitsugyouhoken/
    https://manetatsu.com/2019/09/206473/

  5. アバター まゆみ より:

    広瀬さん

    返信、参考記事どうもありがとうございました。
    ハローワークで相談してみます。
    ありがとうございました。

  6. アバター あき より:

    初めまして!体験記事読ませていただきました。
    ご質問、教えて頂きたいのですが私は1/31で自己退職をします。
    退職理由は個人で飲食店をするためです。
    飲食店開業オープンは3月26日前後を考えております。
    この場合再就職手当を受け取るにはどのように進めればよいでしょうか?

    他のサイト記事には個人事業主は再就職手当がもらえない等記事もあったので不安です。

    今の会社には13年勤務しておりました。
    年齢は36歳です。

    なにぶんこの手のことは不慣れで素人ですので教えて頂きたいです。
    宜しくお願いします。

  7. 広瀬 潤一 広瀬 潤一 より:

    あき さま
    コメントありがとうございます。

    現行ルールでは、再就職ではなく個人事業主になる場合でも
    待機期間(7日間)+ 1ヶ月
    以降であれば、再就職手当の申請が可能かと思います。

    あきさまのケースだと、ざっくり
    1/31:退職
    2/10頃:職場より離職票が届くかと思いますので、それを持ってハローワークで手続き
    2/17頃:待機期間が終了
    3/17頃以降:再就職手当の申請
    となるかと思います。
    ※離職票が届くタイミングや、ハローワークの初回手続きのタイミングで日付が変動します

    また「個人事業主は再就職手当がもらえない」については、どうやら「事業主としての自分」が「従業員としての自分」を採用するから再就職扱いと理解しています^^;

    その他、細かい流れはこちらの記事がご参考になりそうです。

    ▼個人事業主として再就職手当てをもらう手順7つ|注意点4つ
    https://mid-works.com/columns/freelance-financial-knowledge/tax/1073069#num_5895415

    いろいろ書きましたが、ハローワークで訊くのが1番確実ですので、ご心配でしたら相談なさってみてください。
    独立開業、がんばってください!

  8. アバター あき より:

    早速のご返信有難うございます。
    もう一つ教えて頂きたいのですが、ハローワークに行った際、初日に個人事業をする旨を正直に伝えても大丈夫でしょうか?

    初めは就職を考えてるフリをして、いろいろ考えた結果事業をすることにした的なことをする必要はないのでしょうか?
    お忙しいところ恐縮ですがよろしくお願いします。

  9. 広瀬 潤一 広瀬 潤一 より:

    あき さま
    >初日に個人事業をする旨を正直に伝えても大丈夫でしょうか?
    おそらくNGな気がします。
    根拠となる情報が示せないので持論としてお伝えしますが、初めから堂々と「お店を開きます!」だと、では今日からさっそく開店に向けてがんばってください!となるかと思います。
    なぜなら、ハローワークは職業安定所という名の通り、職に困っている人をサポートする機関だからです。
    個人事業で開店する気マンマンなら、ハローワークに来る必要はないですよね?となるかなと思いました。

    一方、まだ就職か個人事業か迷っている状態であればOKなのは、実際にハローワークに訊いたので確証があります。

  10. アバター あき より:

    わかりやすいご説明ご丁寧にありがとう御座いました。

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