- 個人事業主になったけど、私用のクレジットカードを仕事で使ってもいいの?
- 事業用のカードも見かけるけど、年会費が高くて作りたくない
- 1枚しかカード持ってない。私用と事業とごちゃまぜでもOK?
会社をやめて個人事業主になると、そんな疑問が出てきませんか?
結論からいうと、個人用のカードをそのまま仕事でも使えます。
ぼくは会計のことがよく分からずに個人事業主になってしまい、いろいろ調べた結果、私用の楽天カードとかで仕事道具を買っています。
税理士など専門家ではないのですが、調べて行きついた結果を一例として本記事にまとめてみました。
カードを使ったときの経理処理も整理しましたので、3分ほどお付き合いください。
個人事業主は個人用カードを事業で使っても「基本」OK
クレジットカードには
- 個人カード
- 法人カード(ビジネスカード)
の2種類があります。
個人カード | 法人カード | |
使える人 | 個人・個人事業主 | 法人・個人事業主 |
年会費 | ○ 無料が多い | × 原則年会費がかかる |
社員カード発行 | × できない | ○ できる |
審査 | ○ 会社員のうちに発行しておく | △ 事業の実績を見られる |
リボ払い | ○ できる | × できない |
事業と生活が密接である個人事業主はどちらのカードも使えますので、わざわざ法人カードを発行しなくてもOK。
ただし、一部のカードでは「個人カードを事業で使うのは規約違反」ということもあるそうなので、年のためカード会社に確認してきましょう。
>>参考記事:個人事業主が経費や仕入れにクレジットカードを使うのは規約違反になるのか?|白金さんちのおそろしい家計簿
個人用カードを事業で使う前の準備:会計ソフトと連携
名刺やパソコンなど、仕事に関する出費であれば「経費」として認められます。
経費が多いほど税金も減るので、忘れずに漏れなく記録しておきたいところ。
具体的には、買い物をしたら会計ソフトに入力していきます。
カードを使ったら会計ソフトに記録しよう
仕事に関する出費は、とにかく全て会計ソフトに入力しておきましょう。
入力するのは日付・金額・内容など、家計簿を付けるようなイメージです。
そして年に1度「確定申告」をするときに、経費として自動で集計してくれます。
口座連携すれば、もっと簡単に忘れず入力できる
いまどきの会計ソフトは、クレジットカードの利用明細を取り込んで「これ経費にする?」と訊いてきてくれます。
あとは仕事用の出費かどうかをポチポチ選べばいいだけなので、忘れず簡単に記録できて便利ですね。
事業でも使うクレジットカードを決めたら、会計ソフトと口座連携をしておきましょう。
もし初めて会計ソフトを使うのであれば、ぼくが使っている「マネーフォワード」の使い方を解説してますので、あわせてご覧ください。
個人用カードを使ったときの仕訳入力
会計ソフトへの入力は、どんな種類の出費だったのかを分類する「仕訳」を選ぶ必要があります。
家計簿でいうと、食費や光熱費といった「費目」みたいなものですね。
ただし、仕訳は「借方・貸方」と同時に2つ入力するのが特徴です。
個人用カードを使ったら「●●/事業主借」の仕訳1択
たとえば、事業で使うパソコンを個人用の楽天カードで支払った、という場合はこんな感じです。
日付 | 借方 | 貸方 |
買った日 | 消耗品費 | 事業主借 |
「事業主借」という、事業主からお金を借りてパソコンを買いました、という仕訳を使います。
同じ人間でも、仕事用と個人用でそれぞれ財布を持ってて、お互いをお金が行き来するという考え方ですね。
ちなみに、あまり値段の高い買い物(ウン十万円とか)だと「資産計上」や「減価償却」という処理が必要になってくるので、高価なパソコンを買うときはググって調べてみてください。
まとめ
- 個人事業主は、個人用のクレジットカードを事業で使ってもOK
- 仕事道具を買ったら会計ソフトに入力する
- 入力時の仕訳は「●●/事業主借」
おそらく、きっちり仕事用カードを用意するのが会計的にはお手本なんだと思います。
でも、私用カードの使いまわしも個人事業主に認められているので、わざわざカード増やしたくないという方は本記事のやり方でOKとぼくは思います。
経理処理に手間をかけても1円も売り上げないので、自分にとっての最適な方法を選びましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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