- 脱サラして個人事業主になったけど、事業用のクレジットカードって年会費が高い…
- いま持ってる個人用のクレジットカードを事業で使ってもいいの?
- 1枚しかクレジットカード持ってないけど、私用と事業とごちゃまぜでもOK?
そんなあなたに読んでもらいたい記事です。
- 個人事業主は個人用のクレジットカードを事業で使っても基本OK
- クレジットカードを使ったときの仕訳入力3つのパターン
この記事を書いている僕は、約3週間前に「開業届」を出して個人事業主となりました。
>>関連記事:【実体験】起業から1ヶ月ルールの「開業届」を開業前に提出してきた話
普段からなるべく現金は使わず、可能な限りポイントの貯まるクレジットカードで支払うようにしています。
事業でも当然クレジットカードを優先して使いたいので、調べたことを記事にまとめました。
わざわざ新しく事業用のカードを作らなくても済みますので、3分ほどお付き合いください。
個人事業主は個人用のクレジットカードを事業で使っても基本OK

クレジットカードには「個人用」と「法人用」の2つある
クレジットカードには
- 個人カード
- 法人カード(ビジネスカード)
の2種類があります。
個人カード | 法人カード | |
使える人 | 個人・個人事業主 | 法人・個人事業主 |
年会費 | ○ 無料が多い | × 原則年会費がかかる |
社員カード発行 | × できない | ○ できる |
審査 | ○ 会社員のうちに発行しておく | △ 事業の実績を見られる |
リボ払い | ○ できる | × できない |
事業と生活が密接である個人事業主はどちらのカードも使えますので、わざわざ法人カードを発行しなくてもOKです。
ただし、一部のカードでは「個人カードを事業で使うのは規約違反」ということもあるそうなので、カード会社に確認しておくのが無難です。
規約違反の詳細はこちらのサイトが分かりやすかったです。
>>参考記事:個人事業主が経費や仕入れにクレジットカードを使うのは規約違反になるのか?|白金さんちのおそろしい家計簿
個人用のYahoo! JAPANカードを事業用で使うことにしました
そこで僕は、手持ちの「Yahoo! JAPANカード」を事業用として使うことにしました。
Yahoo! JAPANカードを選んだ理由
- すでに持ってた
- 年会費はもちろん無料
- 還元率1%と高いほう
- Tカードとしても使える
- 経費としての事業利用OK(電話で訊いて確認済)
財布はなるべく薄くしたい派なので、持ち歩くクレジットカードも
- 楽天カード(楽天銀行キャッシュカード機能付き)
- Yahoo!カード(Tカード機能付き)
- VISA LINE PAYカード(高還元)
の3枚に絞っているのですが、もともと財布に入れている1枚なのでかさばらないのも助かります。
クレジットカードを使ったときの仕訳入力3つのパターン
事業用として使うなら経理処理が必要
Yahoo!カードを事業用として決めたのはいいのですが、事業で使うなら経理処理をすることになります。
ここでは
- 「事業用」に決めたクレジットカードを「事業」で使った
- 「事業用」に決めたクレジットカードを「私用」で使った
- 【番外編】「個人用」のクレジットカードを「事業」で使った
の3つのパターンごとに「仕訳をどう記帳すればよいのか」を調べたのでご紹介します。
パターン1:「事業用」に決めたクレジットカードを「事業」で使った
たとえば事業で使う名刺をYahoo!カードで支払った場合、記帳するタイミングは次の2回です。
- クレジットカードを使ったとき
- クレジットカードの引き落としのとき
クレジットカードを使ったとき
日付 | 借方 | 貸方 |
使った日 | 消耗品費 | 未払金 |
クレジットカードの引き落としのとき
日付 | 借方 | 貸方 |
引き落とし日 | 未払金 | 普通預金 |
「事業用」と決めたクレジットカードを「事業」で使うので、1番オーソドックスなパターンですね。
そして、事業と私用が混ざらないので帳簿管理もスッキリします。
実は1回の記帳で済ませる方法もあるようですが、原則というか基本は上記になります。
パターン2:「事業用」に決めたクレジットカードを「私用」で使った
Yahoo!ショッピングでセールをしていて、事業とぜんぜん関係のない「子ども用品」をYahoo!カードで買った場合、とかです。
クレジットカードを使ったとき
記帳なし
クレジットカードの引き落としのとき
日付 | 借方 | 貸方 |
引き落とし日 | 事業主貸 | 普通預金 |
事業用の口座から、事業と関係のない私用のお金が出ていったということで、「事業主貸」という科目を使います。
事業主本人の生活費(サラリーマンでいう給料)を、事業用の口座から引き出すときも、同じく「事業主貸」です。
この「事業主貸」という科目を使えば、サラリーマンだった頃のように私用でもYahoo!カードを使えるのですが
- クレジット明細を見ながら「これは事業用、これは私用で払ったもの・・・」と仕分ける必要がある
- 「事業主貸」を多用すると、税務調査のときに指摘されたりする
といったデメリットがあるようで、なるべく控えたほうが良さそうです。
また、事業と関係のないお金の出入りだとしても、事業で使った銀行口座の通帳はすべて記帳する必要があります。
銀行口座も事業専用のものを用意して、事業用クレジットカードの引き落とし口座に指定しておくのがおすすめです。
>>関連記事:個人事業主の常識? 事業用と生活用で口座を分けるのは必須か任意か
パターン3:【番外編】「個人用」のクレジットカードを「事業」で使った
こんどは楽天セールがやってて、事業で使うパソコン(10万円未満)を楽天カードで支払った、というような場合です。
クレジットカードを使ったとき
日付 | 借方 | 貸方 |
使った日 | 消耗品費 | 事業主借 |
クレジットカードの引き落としのとき
記帳なし
「事業主借」という、事業主からお金を借りて事業のパソコンを買いました、という扱いになります。
まとめ
- 個人事業主は、個人用のクレジットカードを事業で使ってもOK
- クレジットカードを使ったときの仕訳入力はパターンがある
経理についてはまだまだ勉強中ですが、これで安心してYahoo! JAPANカードを事業で使えるようになりました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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