- 自宅で働いてる自営業だと、生活費を経費にできるらしい
- 電気代とかネット代とか、どれが対象になるんだろ?
- ちなみに、いくらくらい税金が減るのか知りたい
そんなあなたに読んでもらいたい記事です。
- 家事按分の代表格は「家賃・電気料金・ネット代・スマホ代」の4つ
- 家事按分で税金が6,000円安くなった僕の実例
フリーランスエンジニアのぼくは、もともとは現場まで通勤していましたが、2019年の秋から在宅ワークに切り替えました。
となると、生活費の一部を経費と見なせるようになります。
去年の秋くらいから完全在宅で仕事をしてるので、電気代やネット回線を経費化できる「家事按分」に挑戦。家で仕事してる時間分だけ「それ仕事で使ってるので」と言えるので、約2万円を経費可できました。
— 広瀬潤一@家内SE (@cubranger) February 10, 2020
普通に暮らしてるとただ支払ってるだけの電気代が、経費として節税に貢献してくれます。
そこで今回は、自宅を事務所として使っている個人事業主なら知っておきたい「家事按分」についてご紹介します。
経理ソフトへの入力作業で、時給6,000円ほどの効果があったので、3分ほどお付き合いください。
家事按分の代表格は「家賃・電気料金・ネット代・スマホ代」の4つ

生活費の「一部」を経費にできる家事按分
自宅でパソコン仕事をしているような個人事業主なら
- 家賃
- 電気料金
- インターネット代
- スマホ代
あたりを経費にできます。
なぜなら、仕事に必要な設備だからです。
たとえば自宅のほかに事務所を持っていれば、そこの電気代などは当然仕事のための出費ですよね。
おなじく、自宅を事務所代わりにしているなら、自宅の電気代も仕事のためといえます。
ただし、自宅は生活する場所でもあるので、電気代などを100%経費扱いにするのはNG行為。
仕事分と生活分で「按分」する必要があります。
「時間」や「面積」で割合を決める
生活費を仕事分・生活分でどうやって分けるかというと、使用時間や使用面積で計算することができます。
家賃 | 面積 |
電気料金 | 時間 |
インターネット代 | 時間・日数 |
スマホ代 | 時間・日数 |
通信費は日数計算もアリ
ぼくが調べたところでは、通信費は時間だけでなく日数でも計算OKのようです。
週に5日が営業日だとすると、5日 / 7日 でおよそ70%を経費にできそうですね。
ただ、平日は24時間まるまる仕事でインターネットを使っているのかというと??なので、時間計算が無難な気がします。
賃貸はOKだけど、持ち家なら要注意
家賃については、アパートなどの賃料は経費にできますが、持ち家の住宅ローン(元本)は対象外とのこと。
その代わり
- 住宅ローンの金利部分
- 固定資産税
- 火災保険料
- 建物の減価償却費
などは対象にできるようです。
ですが
- 「居住用」として自宅が登録されているか
- 「事業用」で登記できる地域かどうか
なども関係してくるようで、下手に経費申請すると住宅ローン控除が受けられなくなるとか。
10年間の住宅ローン控除があるうちは、経費にしない方が安全なようです。
家事按分で税金が6,000円安くなった僕の実例

対象にしたのは電気料金・ネット代・スマホ代
ぼくの場合は、持ち家で住宅ローン減税もあるので、住居費の経費可はやめました。
仮にがんばって経費にしても、仕事場として使っているスペースは半畳ほどで、家事按分したところで1%にしかなりません(笑)
なので、のこりの電気料金や通信費だけ経費化することにしました。
時間の35%で家事按分
仕事分と生活分の割合は、働いている時間をベースに計算することにしました。
(通信費は日数でも計算可能ですが、なんか腑に落ちなかったので…)
仕事の時間としては、ざっくり
- 月~金:10時間
- 土日:5時間
なので、平均すると1日あたり8時間30分(24時間の35%)が労働時間となります。
つぎに、本格的に在宅ワークになった10月~12月の生活費(3ヶ月合計)がこちら。
電気料金 | 35,673円 |
インターネット代 | 18,840円 |
スマホ代 | 1,651円 |
合計 | 56,164円 |
以上から、約56,000円 × 35% = 2万円弱 が経費になりました。
余談ですが、スマホ代は「楽天の期間限定ポイント」を充てているため安あがりです。
経費から節税額を算出
さいごに、2万円弱の経費でいくら税金が減るのかを計算していきます。
勘違いしがちですが、2万円弱 = 節税額 ではないんですよね。
まずは「所得税」の税率を調べます。
所得(売上 – 経費や控除) | 税率 | 控除額 |
195万円まで | 5% | 0円 |
330万円まで | 10% | 97,500円 |
695万円まで | 20% | 427,500円 |
900万円まで | 23% | 636,000円 |
1,800万円まで | 33% | 1,536,000円 |
4,000万円まで | 40% | 2,796,000円 |
それ以上 | 45% | 4,796,000円 |
参考:所得税の税率|国税庁
ぼくの場合は所得税率:20%でした。
さらに「住民税」もあるのですが、こちらは一律10%。
ということで、合計30%がぼくの税率と分かりました。
そして、家事按分した経費が2万円弱だったので
2万円弱 × 30% = 約6,000円
の税金を払わなくて済んだ計算になります。
仕事で必要な電気料金やネット代が3割引になった形ですね。
まとめ
- 家事按分の代表格は「家賃・電気料金・ネット代・スマホ代」の4つ
- 賃貸は大丈夫だけど、持ち家なら住居費の経費化は要注意
- いくら節税できるかは「生活費 × 労働時間の割合 × 税率」で計算
会計ソフトに入力していくだけで、生活費の一部が割引になります。
在宅自営業の方はぜひお試しください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
コメント